君に捧げる愛
やっぱ母さんに聞くかぁ・・・
知らなさそうだけどなぁ・・・。
なんて思いながら、
「母さん・・・百合知らない?」
聞いても返事をしてくれなかった。
「おいっ!聞いてんのかよっ!」
俺が大声を出すと、
母さんはびっくりした顔で俺を見た。
その母さんの顔は、
はじめて見た表情をした。



「なんだよ・・・百合に何かあったのか!?」
まさかな・・・そんなはずはない。
そう確信しながら聞いたが・・・



「百合ちゃん・・・今病院にいるわ・・・」
「は??」
俺は信じたくなかった。
なんで百合が病院にいるんだよ・・・
嘘じゃねぇの?

「病院・・・寺山病院よ・・・」
嘘か本当かなんてどうでもいい。
ただ俺は百合に会いたいんだ。
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