君に捧げる愛
「君・・・何も知らないのかい?
この子・・・心臓の病気なんだよ?
生まれた時から・・・
聞いてなかったのかい?」
そう聞かれたが、初耳だ。
俺はそんなこと1度も聞いてない。
過去の話や家の話は聞いたとしても・・・
病気の話なんて知らねぇよ・・・。








すると、医師の人は、喋り続けた。


「この子な・・・もう命がもたないかもしれない・・・。
寿命が短くてな・・・
君・・・この子のこと・・・大切にしてあげてな。
そばにいてあげてな」
そういい残して、医師の人と看護師は出て行った。



今、俺と百合しかいない。
病室はしーん・・・と静まった。
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