君に捧げる愛
その日から俺は学校を当分休んだ。
悠紀からメールきたけど、返すことはなかった。
返す勇気もなかった。
悠紀・・・こんな俺でごめんな・・・




俺は外に出る紀はなかったけど、
なんとなくあの場所に行きたくなった。
その場所は・・・野原だ。

重い足を運んで、やっとのことで着いた。
あの頃と変わらないのが自然のいいところなのに・・・
人間は変わってしまうなんてな・・・
切なく感じる・・・。




百合はこんな俺を見てくれてるのかな・・・?


俺は
1人、野原に寝転んで泣いた。


よかった・・・誰もいなくて・・・
男のくせに泣くなんて恥ずいしな。

俺は「百合」とずっと声に出しながら泣いた。
勝手に涙が溢れてくるんだ。
泣かない。泣かないって思っても・・・
よけいに溢れてくるんだ。
枯れそうなくらいに泣くなんて・・・
はじめてなんだ。こんなに泣いたのは・・・。
< 37 / 159 >

この作品をシェア

pagetop