君に捧げる愛
そうして、あっという間に放課後だ。
「翼!!待ってたよー!!」
「おぉ。行こっか」
「うん」
いつものように手を繋いで歩いた。
いつものように・・・。
だけど、二人っきりになったときに
亜由美の表情は曇った。





「亜由美・・・?どした?」
俺は心配になって聞いてみた。
「あのね・・・あたし・・・
ずっと言いたかったの・・・」
「ん?」
「あのさ・・・」
この言おうとする間がこわい。
別にどうでもいい女なのに・・・。





「あたし・・・絶対別れないから!!」
「え・・・?」
「だからっ!別れないから!!」
突然言い出した言葉にびっくりした。
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