君に捧げる愛
今日、やっと来るらしいその噂の子。
やっぱりそれでも俺はワクワクしたりしなかった。
男子はあいかわらず楽しそうだ。
期待する人もいれば、平然とする人もいる。
なんて分かりやすいんだろう。
彼女いるやつといないやつの差、分かりやす過ぎだろ・・・。
俺もあの頃は・・・どんな感じだったんだろう?





ホームルームの時間がやってきた。
先生はいつも遅くに来る。
「おっせーなー」
「はやく見てー!!」
なんてはしゃぐ声。
ウザ過ぎるだろ・・・って・・・悠紀もかよ・・・。






ーーーーーーガラガラ・・・。
前のドアが開いた。
先生が入ってきて、後から女の子が入ってきた。
ただ、その女の子を見て俺は時が止まったかのように
女の子をずっと見つめていた。
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