君に捧げる愛
「いいの…?」
「うん…」
美紀の表情は、恥ずかしさと同時に切なさがあった。

俺は美紀をベッドに運び、美紀の身体を押し倒した。美紀の表情はさっきと変わらないまま。

なんでそんな哀しい表情をするの??

そのわけは…身体にあった。
美紀の身体には治りかけだけど、治らなさそうな傷のあとが数ヶ所あった。

「え…?」
「…」
美紀は俺の目から逸らした。
でも、俺は聞けなかった。
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