君に捧げる愛
美紀は海の入りそうなところまで行って、俺に言った。

「さっき…幸せって言ってくるたよね…」
その声は震えていて、寒いからっていう理由の声ではなかった。

「うん。そだよ…」
俺は美紀のそばまで歩きながら言った。


「あたし…汚れてるの…。小さい頃から汚れてるんだ…。

あたしの体…傷のあとが残ってたでしょ?それはお父さんからのものだよ。

それに…中学の時、男子からレイプされてた。あたし…こうやって意地っ張りだけど…

全部…泣きたくなくて…意地張らなきゃ…泣きそうで…
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