20せんちっ!
ちび男とでか女。
バンッ!
いきなり部屋のドアが開いたと思ったら…
「陽歌ーッ!
起きろー…ってもう準備してんのか…。
せっかく、
お兄ちゃんが愛のこもった ちゅー で起こしてやろうと思ってたのにぃ…。」
「うるせぇ、クソ兄貴。
少しは黙ってろ、朝から不快な気分になる。」
「陽歌ーーッ!
そんな言葉遣いどこで覚えてきたんだ!?
お兄ちゃんは悲しいぞ! ウゥッ…。」
そういって、嘘泣きし始めるクソ兄貴もとい、あたしの兄貴、陽輝(ハルキ)。
「やかましいわ!
これはむかしからだろーが!」
「昔はおにーちゃんの後を付いて離れなかったのに…
俺の陽歌…カムバーッ「嘘を言うな、嘘を!」
兄貴の後を付いて離れなかったことはない!
絶対に!
「今日は入学式だよな?
陽歌一言も言ってくれないから、瑞希(ミズキ)ちゃんから聞いた!」
瑞希め…!
言うなっていったのに…!