20せんちっ!
「あぁ、ごめん。
あのね、風汰が海外出張になっちゃってね?
その間、柑汰君を家で預かることになったんだよ。」
クソ兄貴が言う。
(うっそーん!?
クソ兄貴に言われるとイライラすんなー。)
「何でうちが!?」
「ごめんね陽歌ちゃん。
陽希しか頼れなかったんだ。」
「気にすんなって、陽歌もいきなり過ぎて頭がついて行かなかっただけだよ、
な?陽歌?」
「う、うん。
…気にしないでください。」
「ありがとう。
陽歌ちゃん、柑汰をお願いします。」
「は、はい。」
「じゃっ、俺はこれで…。」
そういってにこっと微笑む風汰さん。
(やっっぱ、かっこいいッ!)
「気をつけてな?」
「おぅ、お邪魔しました。
柑汰、おとなしくしてんだぞ…?」
「わーッてるよ。」