20せんちっ!
「じゃ、
篠山柑汰…
それでいいな?」
「お、…おぅ!」
「篠山はOKで
あとはー…
おーい、
いつまでも
いじけてんなぁー」
部屋の隅に
体育座りでいて
負のオーラを
放っている
それに話しかけるが
返事がない。
「(ボソッ)ヤロウとなんて
同じベッドに…ぅ゛ゥッ」
さっきから
ボソボソ言ってるが
聞かなかったことにする…!
(篠山柑汰と兄貴
さっきあんなに意気投合してたのに…)
「(ボソッ)初めて
自分のベッドに他人と寝るのに、なんで陽歌じゃ…ゴフッ!」
「だまろうか」
(そーゆーことか)
あたしが
兄貴に何をしたかは
ご想像にお任せします。
(今度こそ
目がイッてるから
大丈夫だろ…)
「さ、
部屋案内するから
篠山柑汰ついてこい」
「は…はいっす!」
(いきなり
変な奴だな…)
「お前顔色悪いけど
大丈夫か?」
「…大丈夫…」