20せんちっ!



緊張すんなぁー…


すたすたと歩いて、壇上の近くまで行くと、噂の篠山 柑汰が壇上の近くでこちらをじーっと睨んでくる。



あたしなんかしたか?


つか、なんだあいつ…?



気にしないようにするか…


そう思いながら篠山柑汰の隣に並んだ。

そうすると聞こえてくるヒソヒソ声。



「ねぇ、あの子、柑汰様の隣のでかい子、175cmあるんでしょ?」


「うっそ!? デカすぎじゃんっ!」



ほらね。


わかってたけど、どうしてもシャクにさわる。


「おい、ブスデカ女。」



隣から声が聞こえた。篠山柑汰だ。



聞き捨てならない…。




「だれが、ブスデカ女だ、ボケ!
クソチビ男に言われたくねぇなぁ!」



「あぁ゛!? 喧嘩売ってんのか!?」



「はぁ!? 売ってきたのはそっちじゃねーか!

頭おかしいんじゃねーの!? 」







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