ラバーズキス
エミナから預かったものがあるからと、和希と夕方から会う約束をして電話を切った。あたしはすぐにエミナへメール。あたしのことをいつも気にしてくれているエミナ。ちょっと過保護なところもあるけど、そういう友達がいてくれるのがとても嬉しかった。
エミナも今日は午後からの授業がなくなったらしく、大哉と一緒にこっちに来ることになった。お互いに授業や実習が忙しくて、入学してから全然会えていなかったから久しぶりに会えることが嬉しかった。
「りん、にやけてる」
エミナとメールしている間にセイジとの待ち合わせ場所へ着いた。
「彼氏でもできたか?」
「違うよ、地元の友達」
「そか。にやけてるから男かと思ったよ」
セイジは地元に彼女がいて幸せだから、あたしにも彼氏をつくれとうるさい。
「好きなヤツとかいないの?」
セイジに聞かれて、ふと、アツシのことを思い出した。
「なに、いるんだ」
フォークを持つ手が止まったあたしを見て、セイジはニヤニヤしながら言った。
「えっ。違うよ。そんなんじゃなくて…」
「じゃあ、なに?」
エミナも今日は午後からの授業がなくなったらしく、大哉と一緒にこっちに来ることになった。お互いに授業や実習が忙しくて、入学してから全然会えていなかったから久しぶりに会えることが嬉しかった。
「りん、にやけてる」
エミナとメールしている間にセイジとの待ち合わせ場所へ着いた。
「彼氏でもできたか?」
「違うよ、地元の友達」
「そか。にやけてるから男かと思ったよ」
セイジは地元に彼女がいて幸せだから、あたしにも彼氏をつくれとうるさい。
「好きなヤツとかいないの?」
セイジに聞かれて、ふと、アツシのことを思い出した。
「なに、いるんだ」
フォークを持つ手が止まったあたしを見て、セイジはニヤニヤしながら言った。
「えっ。違うよ。そんなんじゃなくて…」
「じゃあ、なに?」