ラバーズキス
実習がいつもより長引き、慌てて大学を出ると、門の横で和希が立っていた。
「久しぶりだね、りんちゃん」
「お待たせ!ごめんね、遅くなって」
初めて会った日と同じ笑顔の和希に、緊張していた気持ちが緩んだ。
「りん~っ」
近くに止まっている白い車からエミナの声が聞こえた。窓から落ちそうなくらいに体を乗り出して大きく手を振っている。
「車はアツシの」
「えっ」
「エミナちゃん達も来るって言うからアツシも誘ったんだ」
運転席からタバコをくわえたアツシが降りてきた。
「よぉ」
「久しぶりだね。今日は車なんだ」
「大哉達が乗せろって言うから。お前も乗りな」
そう言って助手席を指差した。
「りん、会いたかったよ~!早く乗って!」
エミナは自分の車のように助手席のドアを開けてあたしに勧めた。大哉も「エミナがうるさいから乗って」と言う。
「和希くんは?」
あたしは隣に立っている和希に聞いた。和希が助手席に乗った方がいいんじゃないかな…と思った。
「僕はバイクだから。あとで合流しようね」
アツシはタバコを吸い終わり、
「乗れ」
と短く言うと、さっさと乗ってしまった。
「久しぶりだね、りんちゃん」
「お待たせ!ごめんね、遅くなって」
初めて会った日と同じ笑顔の和希に、緊張していた気持ちが緩んだ。
「りん~っ」
近くに止まっている白い車からエミナの声が聞こえた。窓から落ちそうなくらいに体を乗り出して大きく手を振っている。
「車はアツシの」
「えっ」
「エミナちゃん達も来るって言うからアツシも誘ったんだ」
運転席からタバコをくわえたアツシが降りてきた。
「よぉ」
「久しぶりだね。今日は車なんだ」
「大哉達が乗せろって言うから。お前も乗りな」
そう言って助手席を指差した。
「りん、会いたかったよ~!早く乗って!」
エミナは自分の車のように助手席のドアを開けてあたしに勧めた。大哉も「エミナがうるさいから乗って」と言う。
「和希くんは?」
あたしは隣に立っている和希に聞いた。和希が助手席に乗った方がいいんじゃないかな…と思った。
「僕はバイクだから。あとで合流しようね」
アツシはタバコを吸い終わり、
「乗れ」
と短く言うと、さっさと乗ってしまった。