ラバーズキス
「うん。そうかな~って思ったんだけど、番号知らないはずだしと思って~」
あたしは慌てて言い訳をした。だって、アツシの声はわかってたんだから。
「はいはい。いいよ、別に」
アツシはすっかり拗ねてしまった。
「あの~…」
電話の向こうからは車の走る音しか聞こえない。
「あの~…アツシ?」
あたしは思い切って名前を呼んだ。今にも心臓が飛び出そう。
電話の向こうのアツシはフッと笑って、
「名前呼ばれるの初めて」と言った。
アツシの言葉にかぁっと顔が熱くなり、胸がきゅぅっとして、あたしは立っていられなくて携帯を握りしめて座り込んだ。
そんなことを知らないアツシの声が携帯から聞こえ続ける。
「おまえさ、あんな酒の飲み方するなよ」
「え?」
アツシの突然の話にあたしは正気に戻った。何の話をしているのかわからなかった。
あたしは慌てて言い訳をした。だって、アツシの声はわかってたんだから。
「はいはい。いいよ、別に」
アツシはすっかり拗ねてしまった。
「あの~…」
電話の向こうからは車の走る音しか聞こえない。
「あの~…アツシ?」
あたしは思い切って名前を呼んだ。今にも心臓が飛び出そう。
電話の向こうのアツシはフッと笑って、
「名前呼ばれるの初めて」と言った。
アツシの言葉にかぁっと顔が熱くなり、胸がきゅぅっとして、あたしは立っていられなくて携帯を握りしめて座り込んだ。
そんなことを知らないアツシの声が携帯から聞こえ続ける。
「おまえさ、あんな酒の飲み方するなよ」
「え?」
アツシの突然の話にあたしは正気に戻った。何の話をしているのかわからなかった。