ラバーズキス
卒業式はあっけなく終わり、教室に残ってる人もまばらになった。
「りんちゃん達も一緒にカラオケ行かない?」
残っていたクラスの女の子達が声をかけてきた。
「ごめんね~。このあと約束あるから~またねぇ」
あたしのかわりにエミナが答える。
またねと、手を振って女の子達が教室を出てからあたしはエミナに聞いた。
「約束?」
「ウソウソ。なあんにもないけど、制服最後だし、ゆっくりしゃべりたいじゃん?」
「俺んち来いよ。友達くるけど気にしなくていいからさ」
あたし達は三人で学校を後にして大哉の家へ向かった。こうしてよく三人で大哉の家まで歩いた。

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