ラバーズキス
アツシからの電話を待って2週間が過ぎた頃、和希が会いに来てくれた。
和希にアツシのことを聞いても「今ちょっと忙しいみたいで…」と歯切れの悪い返事が返ってくるだけだった。
和希の話にも上の空で、ポケットに入れてる携帯にだけ神経が集中していた。
「そんなに、アツシに会いたい?」
和希が唐突に聞いてきた。あたしは驚いて和希の顔を見た。和希はもう一度「アツシに会いたい?」と聞いた。
「…会いたい」
言葉と共に涙がこぼれ落ちた。あの日、電話を切ってからずっと思っていたこと。毎日アツシからの電話を待ちながらずっと願っていたこと。ただ、アツシに会いたかった。
涙が止まらなかった。
和希にアツシのことを聞いても「今ちょっと忙しいみたいで…」と歯切れの悪い返事が返ってくるだけだった。
和希の話にも上の空で、ポケットに入れてる携帯にだけ神経が集中していた。
「そんなに、アツシに会いたい?」
和希が唐突に聞いてきた。あたしは驚いて和希の顔を見た。和希はもう一度「アツシに会いたい?」と聞いた。
「…会いたい」
言葉と共に涙がこぼれ落ちた。あの日、電話を切ってからずっと思っていたこと。毎日アツシからの電話を待ちながらずっと願っていたこと。ただ、アツシに会いたかった。
涙が止まらなかった。