月と太陽
星が観えない空


真っ黒で星が一つも見えない空。
真っ黒な夜は嫌いだけれど。
その分引き立つ月は、好き。




私の家の屋根裏部屋を登れば。
どんなに凄い天文台にだって。
勝てない素晴らしい景色が広がっている。




「さむ・・・」




お気に入りの場所と言っても。
今は真冬。そして寝巻きの姿な訳で。
・・・・・・・寒い。



『パサ・・・』


綺麗な景色が観えなくなり。
顔に被さったのは、黒い・・・・布。
コレは、ジャージかしら?
そして。
どこか安心できる香り。
それから、
いつも隣に居てくれる、
アノ人の香り。。。




「陽you?」





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