月と太陽
実香は、
私が陽のこと。
好きなの知ってる癖に。
なんで無理やり、
合コンに連れて行こうとするのかしら?
「・・・・実香の、ばか、あほ、まぬけ・・・」
屋根裏部屋を登って。
お気に入りのアノ特等席で。
自分の膝に頭を埋めながらまた、
空を見上げる。
今日は、いつもより晴れているみたいで。
月がもっと綺麗だし、
星が一段と輝いている。
でも。
あまりにもしーんとしているから。
静かすぎるから。
なんだか、急に。
哀しくなってきてしまったじゃない。
「陽が居ないと、寂しいよ・・・」