月と太陽



聴こえる訳ないのに。
来てくれる訳ないのに。
変に期待してしまう、私はバカ?


「・・・バカじゃん、私、、、」


ぽつりと呟いた声も、
独り虚しく真っ黒な空に吸い込まれて。




「陽、なんか陽が居ないと淋しいね、
 今日は来てくれないの。。。?」





陽が、返事をくれる訳ないのに、
また期待している自分に嫌気がさす。
諦めきれない心に渇を入れ。
帰ろうと思い後ろを向こうとした
その瞬間。







「バカじゃ、ないよ」








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