言ノ葉
プロローグ
不味い空気の中でも

蝶は必死に羽ばたきながら

甘く艶やかな歌を歌っている


羽を切り落とされても 捥ぎ取られても

決して飛ぶことを諦めなかった私

凛と咲く、一輪の花のように


偽りで自分を飾り、人々を魅了させる

嘘で固めた世界でしか生きられない貴方

神々しく輝く、一夜の満月のように


蝶と月が出会ったのは 天へと続く場所

二人が紡ぐ歪で繊細なメロディー

空に溶け込み 雨となりて

やがて人々の心を潤すのだろう


私と貴方の二人きりの二重奏

さあ、物語が始まる 終焉へと誘うのは誰か?


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