キミワタシ
誰もいない教室の私の席。

そこからちょうどバスケ部が見える。


“また明日”……ねぇ…


………帰ろ。

しばらくバスケ部を眺めてから教室を出た。

校門を出る前に、黒髪の彼と目があった。

休憩中らしく、ペットボトルを手に持って他のバスケ部員と話してた彼は手を振ってくれた。

とっさのことで手を振り返せなかったけど、仲間につれてかれてた彼は気付いてない…と思う。

うん。だから大丈夫。
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