蒼い季節

神木の少年

夏休み…



ホントなら友達と海行ったり買い物行ったり…



高校生になって少しはゆるくなったと思っていたのに。



「羅奈(アミナ)夏休み暇??」



「全然暇じゃないよ〜…」



飯塚羅奈(イイツカアミナ)は机の上でのびていた。



「どうしてー!?」



驚いたのは羅奈の友達、篠塚優紀(シノヅカユウキ)。羅奈の親友である。



「親戚の家に行かなきゃいけないのー…。夏休み中はリンさんのお仕事を手伝わなきゃいけないの。」



「リンさんって…羅奈のお母さんの妹だよね??」



「んまぁ、楽しいからいいんだけどね。」



課題のプリントをまとめて鞄に入れて羅奈は立ち上がった。



「羅奈と花火大会とか一緒に行きたかったなぁ…。」



「うちも優紀と一緒に行きたかったよ…。あ、船の時間ヤバイからそろそろ行くね!!」



「うん。じゃあ始業式にね。」



「うん。ばいばーい!!」



私は急いで玄関まで走って、学校の前に止まっている車に乗り込んだ。
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