1億円の使い道
同日
PM 8:15
ステーキのステキ店長室
「ステーキのステキ」の店長室は、2畳ほどのスペースにパソコンデスクと作業用デスクが詰め込まれた場所だった。
作業用デスクの上には、作業する場所がないほどギューギューに『就活魔女がやってきた』のフィギュアが置かれている。
ロースはフィギュアが置かれていない、パソコンデスク前の椅子に座らされた。
店長は作業用デスク前の椅子に座った。
二人の間には1メートルも距離がない。恋人同士のような距離感だ。
「すいません、テンチョー店長が僕のことをそんな風に思ってるなんて知りませんでした。でも僕みたいな人に、テンチョー店長はもったいないと思うの。ごめんなさい」
「もったいなくなんかないさ。俺は、おまえみたいなヤツが好きなんだよ、とか言うと思った? 俺はおかまか! 大体、そんな風とかそういう風ってなんだよ。俺、店長室入ってから一言も言葉発してないからな!」
PM 8:15
ステーキのステキ店長室
「ステーキのステキ」の店長室は、2畳ほどのスペースにパソコンデスクと作業用デスクが詰め込まれた場所だった。
作業用デスクの上には、作業する場所がないほどギューギューに『就活魔女がやってきた』のフィギュアが置かれている。
ロースはフィギュアが置かれていない、パソコンデスク前の椅子に座らされた。
店長は作業用デスク前の椅子に座った。
二人の間には1メートルも距離がない。恋人同士のような距離感だ。
「すいません、テンチョー店長が僕のことをそんな風に思ってるなんて知りませんでした。でも僕みたいな人に、テンチョー店長はもったいないと思うの。ごめんなさい」
「もったいなくなんかないさ。俺は、おまえみたいなヤツが好きなんだよ、とか言うと思った? 俺はおかまか! 大体、そんな風とかそういう風ってなんだよ。俺、店長室入ってから一言も言葉発してないからな!」