パパは同級生
はぁ？三人の視線は、一斉に竹下に向かった。

「なにがいいのよ！」

彩が言った。

「僕は、知沙さんが高校卒業したら結婚したいと思ってます。知沙さんが大学に行きたいと言えば僕が大学に出したいと思ってます。」

彩は、竹下がそこまで考えてるのか？と感心して、しばらく考えていたが…

「わかったわ！竹下！もし、知沙を傷つけたりしたらあなたを逮捕するからね！」

彩の目からまた、一粒の涙が流れた。

「そして、係長と啓太君のことなんですが？これからどうなさるで？」

竹下が聞いた？

「もちろん結婚したいと思ってるわ！高校卒業してからね！もちろんけいちゃんの大学の面倒は私が見るつもりよ！ただし、けいちゃんのお父さんの許しがもらえればね」

「わかったわ！山本とおかあさんの結婚を私は許すわ！山本！おかあさん泣かしたらぶっ殺すからなぁ」

「パパになる人にぶっ殺すはないでしょう？」

彩は、笑いながら言った。

「竹下！青少年育成活動は、お互い疲れるねぇ〜」

彩がそういった。

こうしてここに二組の変わったカップルが誕生した。
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表紙・目次

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