パパは同級生
「啓太くんって言うんだ?なんて呼んだらいい?啓太君?けいちゃん?」

彩は、自分が若い時に返ったような気分になっていることに気づいて頬を染めた。

啓太は、照れくさそうに

「どっちでもいいです。彩さんのいい方で!」

そう応えると真っ赤になって何も言葉が出てこない。
彩はその表情を見て本当に可愛い……彩の母性本能をくすぐった。

「じゃ、けいちゃんとあやちゃんにしよう」

彩は、若い恋人同士みたいな会話を楽しんだ。

「ねぇ?けいちゃんって何年生?」

「高2です。」

彩は我に返った。

知沙と同級生なんだ。そんな子とちょっと恋人気分になっていた自分が恥ずかしくなった。
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