パパは同級生
その後焼肉を食べながら色々な話をした。

啓太は医者の長男であること、姉が二人いて、小さい時から女みたいな育てかたをされたこと。母が自分の中学生の時亡くなり、父が若い後妻をもらい、弟が生まれたこと。それに反発して今一人暮らしをしていること。

彩も今まで誰れにも話したことのないことまで思わず話してしまった。

夫を早くに亡くしたこと、啓太と同じ歳の娘がいること…そして42歳であること!

啓太と知沙の学校の話はなぜか話題にならなかった。

彩は、三杯目の生ビールのジョッキを空にして言った。

「けいちゃんは彼女いるの?」

啓太は、驚いて

「まさか!いません!」

彩はゲラゲラ笑いながら…

「ごめんなさい。意地悪な質問して!」

そう言って彩は4杯目の生ビールを注文した。

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