パパは同級生
啓太は、彩のビールの飲みぷりを見てかっこいい…そう思ったのである。要するに彩が何をしても素敵に見えるのである。

「ちょっと酔ちゃたかな?」

彩はそういいながら4杯目のジョッキを握ったままはなそうとはしない。

「大丈夫ですか?」

啓太は心配そうに聞いてみた。

「大丈夫、大丈夫」

そう言って4杯目を飲みほした。

「ふぅ〜お腹いっばい」

それでも啓太は彩に見とれていた。

「けいちゃん、お腹いぱいになった?」

「はい!」

「じゃそろそろ出ようか?」

彩は、そう言って伝票を手に取り立ち上がろうとした。

「僕が払います。」

啓太は伝票を取り上げようとする。

「学生に払わせるわけにはいかないよ」

そう言って立ち上がったが、彩は酔いが足にきてるのに気がついた。

< 26 / 106 >

この作品をシェア

pagetop