パパは同級生
「山本!そんなに落ち込むなよ!女なんか五万といるからさぁ」

知沙は、励ますつもりで言ったのだが?

「僕が愛せるのはこの世に一人しかいないのさぁ」

と振られておいてキザなセリフをはいた。

「そんなにマジなん?」

「うん、その人のためなら死ねる」

こいつ相当イカレてると知沙は思った。まさかその相手が自分の母親とは知らず。

「山本!何か食べに行く?おごるよ!今日は無理言ったからさぁ 何かプレゼント買うの付き合わなくてよさそうだから」

啓太は知沙にプレゼント買うのに付き合ってもらう約束で尾行を手伝ったのを思いだした。

「もういいよ!何も食べたくないし!」

とかなり落ち込んでいる啓太を知沙は強引にファミレスに連れ込んだ。
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