パパは同級生
彩は携帯を切ると麻由の家に電話をかけてみたが知沙の行方はわからなかった。

「どうしたんだろう？何かあったんだろうか？」

彩は心配でその夜は一睡もすることができなかった。そしてそ翌朝出勤して一番に捜索願いを出した。

「いったい知沙の身に何があったの？」

彩は仕事も手につかないまま一日が過ぎた。

「おはようございます。」

彩が帰る時間になって竹下が出勤してきた。

「係長！お嬢様は見つかりましたか？」

「まだよ！今足取りを追ってもらっているんだけど、何もわからないのよ」

「それは心配ですね！今度の山は私に任せてお嬢様捜しをしてください」

「ありがとう！でも、公私混同はできないわ！」

「ですが…」

竹下がいつもと違う彩の姿を見て言葉に詰まった。

「あぁ！そうだわ！あの校長で変なことがわかったわ！」

彩が思い出したように言った。
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