パパは同級生
そのころ知沙は…

どうにか抜け出す手はないかと必死で試行錯誤していた。

〈そうだ!トイレだわ!トイレの時だけはロープを解いてくれるはずだわ〉

ちょうどその時地下室のドアが開いた。

「どうですか?おりこうさんにしてましたか?」

校長は妙な笑みを浮かべながら入ってきた。

「おねがい!トイレに行かせて我慢できないわ!」

「わかったよ!おもらししてもらったんじゃ臭くてかなわないぜ」

校長はそう言うと足首を縛ったロープを解きだした。

「逃げようなんか考えるなよ!その時は一思いに死んでもらうぜ!」

校長はそう言うとナイフを知沙の背中に突き立てた。

「さぁ立つんだ!」

知沙は校長の言うがままに歩きだした。

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