パパは同級生
その夜、彩が訪れる約束になっていた。

ピンポ〜ン

彩が呼び鈴を鳴らす。

待ち焦がれていた啓太が、ドアのロックを解して彩を迎え入れて、プチキスをした。プチキスは、いつもの挨拶代わりだ。

「あやさん、コーヒーと紅茶どっちにする？」

「いいよ！自分で煎れるから」

そう言いながら自分でコーヒーを入れ始めた。

「けいちゃんもうすぐテストでしょう？明日からしばらく、けいちゃんに会うの我慢するね」

そう言いながら彩がコーヒーを持って来て啓太の横に座った。

「その代わり……｣

そい言って啓太の下半身に手を伸ばしながら………

「今夜は、いっぱい愛して」

「あやさん、今日はあげたいものがあるんだ」

そう言って綺麗にラッピングしたピアスの箱と部屋の合鍵を渡した。

「けいちゃん！」

彩は感激で胸がいっぱいになり瞳は涙でいっぱいになった。

「けいちゃん大好きだよ！ず〜と私だけのけいちゃんでいてね！」

「もちろんそのつもりだよ！

そう言った後、二人は、いつもより激しく、いつもより深く愛しあった。

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表紙・目次

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