パパは同級生
水上署では、……

「竹下…悪いけど私、今日用事があるから先に帰らしてもらうわよ」

彩が竹下にそう言うと…

「はい!おか…じゃなくて係長。私も約束がありますので帰ります。」

竹下は、思わずおかあさんと言ってしまいそうになった。そう、知沙が彩に会わせたいのは、竹下なのである。

彩が、署を出て歩いていると、竹下が車で彩の前に付けた。

「送ります。たぶん行く方向は、一緒ですから」

「はぁ?竹下?なんで私の行く方向がわかるのよ?」

「はぁ〜まぁなんとなくですが?」

「まぁいいわ!あそこの――まで送ってくれる?」

「もちろんです。」

そう言って竹下の車の助手席に座った。

ファミレスに着くと…

「ありがとう!」

彩は、そう言って車から降りた…もちろん竹下も降りた。

「竹下?あなたもここで待ち合わせ?」

「はい!」

そして、二人は店の中に入っていった。

< 95 / 106 >

この作品をシェア

pagetop