パパは同級生

「思い出した！この間おかあさんが私の選んだピアスとそっくりのやつしてたのよ！それでやっぱり親子って趣味も似てくるんだと思っていたのよ！」

まだ、二人は笑い転げている。

彩は、まだチンプンカンで意味がわからない。

知沙はコップの水をゴックリと一口飲むと…

「十年分笑ったわ！」

そう言って彩に話を始めた。知沙と啓太が同級生で同じクラスでしかも隣の席だということ、事件の時一緒に尾行したこと、プレゼントを買うの付き合ったことそして、今日二人が偶然ここで会ったと思っていたこと。

今度は彩と竹下の大笑いが始まった。笑い終わるまでしばらくかかった。

「偶然ってあるんだね？」

彩はつぶやいた。そして………

「それで、なんで竹下がここにいるの？」

知沙と竹下は顔を見合わせて

「私が説明します。」

そう竹下は言ってここまでの経緯を説明した。