【続】私の旦那様はエリート社長?!
「……奏多、ありがと」


気持ちが落ち着いた頃、私は奏多の腕の中で小さく呟いた。




「……ん?」


奏多が私の頭を撫でながら首を傾げた。




「……ううん。なんでもない」


私は奏多の肩に頭を乗せて、お父さんが静かに眠るICU室をジィーッと見つめていた。




「……どうした?梢」
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