【続】私の旦那様はエリート社長?!
寝顔でそう呟いた梢の目からは……一筋の涙が、頬を伝っていた。




「おとー……さん。死なないで……」


「…………」




それは……梢が滅多に見せない弱さを初めて見せた瞬間だった。


この涙が、弱い瞬間を見せたという証拠だった。




「お父さん……」


……俺もしかしたら、梢のことなんにも分かってなかったかもしれない。
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