【続】私の旦那様はエリート社長?!
全てを話した後、紫音君はそう呟いた。
「……私、知らなかったんだ。奏多が私と結婚したのは……お父さんがその条件を呑んだからだったなんて」
……正直、その事実を知りたくなかった。
「……そりゃあ、そうだろうな」
「……知りたく、なかったな」
「…………」
「はあ……行こう。遅刻しちゃう」
「……私、知らなかったんだ。奏多が私と結婚したのは……お父さんがその条件を呑んだからだったなんて」
……正直、その事実を知りたくなかった。
「……そりゃあ、そうだろうな」
「……知りたく、なかったな」
「…………」
「はあ……行こう。遅刻しちゃう」