【続】私の旦那様はエリート社長?!
でも奏多は、私を怒らなかった。


……それはきっと、奏多なりの愛情表現だったのかもしれない。




「……行ってらっしゃい」


気分が晴れないまま奏多を見送る。




「そんな顔すんなよ。可愛い顔が台無しだぞ」


奏多が私の頭を撫でる。




「……うん」


今の私には、頷くだけでも精一杯だった。
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