☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
同じ空の下なら〜

灰色雲に、激しく降る雨

カタカタ鳴る
風が通る、雨よけ…



「もう、ダメだよこの子は……」


「諦めちゃ駄目だよ!お母さんなんだから…」


「…もう、ミルクも飲まないんだよ……」


「飲んでよ!お願いだから!飲まないと死んじゃうんだから……」


内戦が、終わり一年が経つ今も

この村では、錆付いた缶に一握りの作物しか食べる事しかできなかった 


「…せめて、ティアラだけでも食べて…大きくならないとね」


「やだ!やだ!」


「ティアラが大人になったら、この村も、きっと花が咲き、おいしい作物も沢山作れるだろうね」


雨があがり…

朝日が昇り、光が射した
母の腕のなかで

また、一つの命は天に帰っていった…


毎日、こぼれる隙間から、家族の死に、涙を流す光景が、そこにはあった


「ティアラ、今日は晴れてるから夜には綺麗な星が沢山見えるよ…きっと…」


「うん。ティアラお星さん大好きだから」


母のぬくもりは、ティアラを夢の中に誘い込んでゆく
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