☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
勉は、自分の体に不安を抱きながら、それを忘れるように言い聞かせていた


「ねぇ〜島が見えてきた」


「初めて来た時、見ていたのかなぁ、覚えてないくらい昔の事に思えるよ」


「もう10年も前だから…」


空港に着き、そこから車で五時間の場所に、ティアラの村はある


「疲れてないか?ティアラ」


「大丈夫、勉こそ疲れたでしょ」


「俺は、いつだって元気さ」


「いつもの強がりね(笑)」

「痛っ!この道、変わってねえよなぁ〜でこぼこだらけのまんまだな」


「そこまでは手がまわらないのよ」


「少し、休憩するみたいですので」


「わかりました」


「懐かしいなぁ〜ティアラ覚えてるか・・日本に行く途中で初めて、ここで温かい、お茶を飲んだ時の事」

「覚えてるよ、私、何杯も何杯もおかわりしたよね、そして初めて、りんごを食べたっけ。」


「そうそう。その後に疲れないようにと、レモンを食べさせたら、走って逃げていったよな」


「だって、あんなの食べたの初めてで、あんなに酸っぱかったからビックリしたのよ」


「あの時は、走って行く、ティアラ見て笑ったよ」


「もう、言わないでよ、意地悪なんだから・」

「さて、出発しますよ〜〜」
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