☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「でもね、私の夢は、まだ続くの、今からがスタートなのよ」


「そうだな、ティアラの夢は、この村に病気をなくす事だからな」


「今日は、ある程度したら、もう休め。明日から忙しくなるだろうから」


「それは、勉も同じでしょ」


翌朝……


「なんて数の人なんだ!以前の何倍も人が増えている………」


「はい!しっかり順番に並んで下さい、先ず、小さな子供からです」


ティアラは、故郷の言葉は忘れることなく、手際よく誘導をしていた


「はい、痛くないですからね〜〜」


伝染病のワクチンを一人ずつ打つだけで、お昼も、まわっていた


「ティアラ!交代で食事しなさい」


「私は大丈夫、勉が先に食べなさいよ……」


「よし、わかった先に済ませてくるよ、ティアラ変わってくれ」


勉は、食事する事無く、奥の壁に背中をつけたまま、そこに腰をおろした


「うっ!!また痛みが……」
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