☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「ふあぁ〜〜お腹減ったなぁ〜お母さん…まだ、寝ちゃてる……」


ゆっくりと立ち、いつも行く、メルン叔父さんのところに…


「なんだ、ティアラ今日は一人かい」


「うん、お母さん、まだ寝てるから、起こしちゃったら可哀想だもん」


「おや?おかしいなぁ〜体の具合でも悪いのかね?」

メルンは気付いていた
今、この村では、少しの変化は死を意味することを…

「ティアラ、これを食べてお母さんの所にもどろう」

「うん。お母さんにも少しあげなくっちゃ」


「…」


足を引きずりながら、ゆっくりと向かうメルンとティアラ


「…お母さん…………」


「ティアラ、よく聞くんだ。お母さんもお空に逝ったんだよ、これからは、叔父さんと暮らすんだ。いいね」


「うあぁぁぁ〜〜〜〜ん!やだっ!やだっ!お母さんとずっと一緒にいる〜」


泣き止まないティアラを細い腕で抱きしめ空を見上げる
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