☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
その顔は笑っていた


「さぁ、そこに置いてよく見せてあげなよ。お母さんに」


勉の奥深い、優しさが、ティアラを包んでいく


「ありがとう。勉……お母さん、勉だよ、私が初めて大好きになった彼、これからも二人を見守ってね」


「これも、置いてあげよう、少しの食べ物と線香を持ってきたから」


「勉……いつの間にこれを…私、気付かなかったよ」

二人は墓の前に、それを置き手を合わせた


「お母さん、私は、医者として、これからも、命の架け橋を作って、命を繋いでいきます。応援してね」


まわりを綺麗にして、その場を後にした


「本当にありがとう。勉、本当に、私なんかでいいのって思うよ」


「何、言ってるんだよ。ティアラじゃなきゃダメなんだよ俺は」


「不幸だと思ってた自分が今は幸せと思えるのは本当に勉のおかげ、これからも、よろしくね」


「限りなく、よろしくな(笑)」


二人の絆は、絡む事無く結ばれていた……


その時が来るまでは・・・
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