☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
数週間が過ぎ、二人のウエディング間近……


「勉先生……ちょっと話が……」


呼んだのは、科の部長先生だった


「君は、僕に何か隠してないか?」


「と、言いますと?わたくしには何も……隠す様な事はありませんが…」


「そうかね…君のファイルを僕が持ってるんだよ」


「………」 


「カルテだよ、君の。医局部から連絡があってね、最近、異常な程、一般ではあまり使用しない、鎮痛剤を処方してるとかで」


「……すみません…少し……」


「まだ、嘘を重ねるつもりか…秘密で担当を頼んだ医師が君の病気を白状したよ……スキルスだと」


「……」


「結婚式するんだろ、少し延期して、すぐに治療にかからないと、ダメな事くらいわかるだろ!君は医者なんだろ」


「…お願いします!このまま、このまま、知らなかったことに!お願いします」

「わたしも医者だ、病気の君をほっとく訳にはいかないんだよ」


「お願いします、式が……式が終わるまでは……」


「彼女は悲しむぞ……」


「………」
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