☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
「ティアラのドレス姿を見たいんです…」


「しかし、君が死んでは、意味がないんだよ、君が死ねば、彼女は不幸になる」

「…僕は…死にませんから…ティアラを残しては…死ねないんです」


「よし、わかった!式が終わったら、すぐに治療を受けるんだ、わかったな」


「ありがとうございます」

・・・それから一週間がすぎ・・



「おめでとう!ティアラ!おめでとう〜〜勉」


「ありがとう〜ありがとう〜」


「ティアラ、本当に綺麗だ」


「もぉ、今日、何回言ってるのよ、照れるでしょ」


カラン〜カラン〜カラン〜


ウエディングの鐘が
二人を幸せの時間に溶かしていく


カラン〜カラン〜


「ティアラ!幸せにしてもらえよ〜〜」


「ありがとう!私は本当に幸せになれましたぁ」


ライスシャワーの中をくぐり、ブーケを持つティアラその笑顔には、過去の辛かった影は、もう消えていた…………



その日までは……
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