☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
服もボロボロになり
髪も振り乱し
だが、力強い目をしている若い男が立っていた……



「君は……ジータ?ジータか!?」


「勉先生……何しに来たんだよ……こんな場所に!何しに来たんだ!」


「…ゲホッ……君たちを助けに来たんだよ!」


「先生に何かあったら、ティアラはどうすんだよ!」

「ジータ!今は、そんな話をしてる場合じゃない!水を火にかけてくれ!はやくッ!!」


熱湯を使い、体をふき、その部屋に蒸気をたて湿気を作り出す作業をジータに指示した


「こんな格好じゃ、治療どころか、脈もはかれない!」


勉は、防護服を脱いだ


「先生!駄目です!」


「大丈夫です、この子やジータは来ていないんだ、それでも戦ってるんだ」


「ジータ!お前は咳は?体はだるくないか、吐き気は?」


「俺は、今はなんとも」


「そうか、人によって潜伏時間がバラバラなんだな……よし、この子を待機センターに運ぶぞ」


「ジータ、この子と一緒にセンターに行くんだ、着いたら、先ず消毒剤をあび、救援者用の部屋に入れ、俺は寄る所があるから、わかったな」


そう言い残して、勉はある場所にむかった
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