☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
一瞬にして凍り付く、愛情……
ティアラの身体中に、針が刺さったような痛みがはしった…


「誰か、救急車を!勉!!脈拍!心拍数!大丈夫、瞳孔大丈夫、よし、大丈夫」

何年も女医でありながら、まるで、研修生のように、慌てるティアラ・・・


「勉!勉!聞こえる!駄目だ意識がない!落ち着け!落ち着け!救急車はまだーー!」


「やっときた!こちらです、突然の吐血、その後の意識消失、心拍数は90です、恐らく、脳内出血か、痛みによる意識消失のショック状態かと」


「落ち着いて、診断は、病院でわかりますから、勝手に判断されての報告は、惑いますので、起こった事実を説明してください」


ティアラは、今までしたことのない形相で!


「私は医者です!指示に従ってください!とにかく、私の……病院まで搬送してください、病院についたら私がやります!」


人が変わったように
ティアラは、まぎれもなく、妻ではなく、医者の顔に変わっていた


「吐血してますから、首は横に、後、万が一に対応するAEDは、用意してください


空港からは、15分の距離
ティアラは願っていた
体、もってください……と」


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