☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
子供の頃に
出会った一人の男性



夢を魅せてくれた


夢を与えてくれた


一つの夢を叶えてくれた


諦めない勇気をくれた


愛することを教えてくれた

ティアラの人生を輝かしてくれた



「ティアラ先生…」


「私は、ここに居ます…話して居たいんです。勉の心は、ずっと生きているんです、話をして居たいんです」


「わかりました、しばらくしたら、お迎えが来ますので」



「ねぇ勉…もう一緒に星、見れないね…家に帰ったら、今日は一緒に星が見たかったのに、今は、勉が星になったね…今度は勉が、私を空から見てるんだね…生きて居た時も、今も私を見てくれている。遠い空にいっちゃったけど、愛の絆は繋がって、ずっと傍に居るから…」


ティアラは
勉の髪に触れながら
暫く、話していた


「勉、見ていてね、これからも、私、諦めないからね。勉と私の夢は、まだ終わってないから…見ていてね」


「ティアラ先生、お迎えがきましたので」


ティアラは、そっと
勉に口付けをした


この日も、空には
満天の星空が輝いていた
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