☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
人に何度もの季節が来るように、この病院にも春が訪れた


「今日から研修生が来るみたいですね」


「毎年の事ながら、みんな、もたないんだよね」


「それは岡先生の教え方が悪いんじゃないですか(笑)」


「ティアラ先生に言われたくありませんねぇ」


「失礼します。この科に研修生が三名入りますので」

三人の中に、一人だけティアラを見つめる研修生がいた


「どうされました?私を知ってるのですか?」


「いえ、お会いするのは初めてです」


不思議な彼女は、笑顔で答えた


「それでは、研修項目と…………」


説明が終わり
ティアラが持ち場の外来に行こうとした時


「ティアラ先生!」


その研修生は走り寄り


「勉先生には、お世話になりました。ありがとうございました」


「えっ?どういう事ですか?」


「ボランティアの時に、自分自信の生き方を教えていただいたんです。その時に、空の星は夢持つ光だと、その光は、色がある。それは愛する人が言っていたと聞きました」


「それで、さっき私を…」

研修生は、それを言うと、笑顔で立ち去った


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