☆夢色の星たち☆〜white,bonds〜
悪戯に時は、流れて
ジータ十七歳、ティアラ十五歳


この村も少しずつ、作物もとれ、病がなければ、人生を延ばす事ができるようになる


「ティアラ……お前、お医者さんになるって言っていなかったっけ…」


「…うん、言ってたよ」


「やっぱり、無理なんだよなぁ〜お医者さんなんて」

「…うん……でも、諦めたくないんだ。いつか、きっとなれるって今も、思ってるんだぁ」


「そうだな、ティアラがお医者さんになってくれないと、俺が病気になったら治してもらわないと駄目だからな」


「そうだね。大事な友達だからね」


「そっ…とっ!友達だからな……アハハハ」


「どうしたのよ〜〜おどおどしちゃって?」


「なっ!なんでもないよっ」


「変なジータ……?」


「変とは、どういう意味だよ」


二人は戯れあいながら、メルン叔父さんの今もまだ、風が吹き抜ける家へと向かった


「おい!ティアラ!よく聞くんだ!ティアラの夢が近くなるぞ!」


「どういうこと?」


「聞いた話なんだが、この村に、お医者さんが来るそうだ!喜べ〜〜」


「ホントに!」


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