世界が終わってく音がするけどタイシタ事じゃないョ☆後編
「ウソだよ。
さっき、給湯室にインスタントコーヒーがあったから、
仕込んだのさ」
ステルスはウィンクした
こういう細かい芸が、恋愛型ヒューマノイドのテなんだろう
そう思いつつも、顔が思わずほころんでしまった
「やっと笑ってくれたね」
「笑えるような状況じゃないでしょ」
ステルスも笑ってる
「ステルスも、ナイみたいにモノを消したり、瞬間移動できるようになりたいから、叔父のとこに来たの?」
「それもちょっとはあるけど、単純にキョウミがあるのさ」
「興味?」
「ミウの叔父さんは、元は僕を作った会社で開発してた時期があって、
感情のあるヒューマノイドを作ったんだ。
僕は彼が去ってから独自につくった感情があるヒューマノイドでは、
最高だと言われてる。
でもナイを見てると、博士はもっと先行ってると思ったんだ」
「そう?
ステルスとしゃべってるほうが、人間っぽいけど……」
――ナイは大事なことは何も言ってくれないし……